2006年9月21日(木)

目的意識に乏しい仕事をしているとイシカワが背後から接近してくる

アイタスでは根本的な仕事の進めかたについて意識のすり合わせをすることが少なくありません。

代表の石川、実は意外と(いい意味で)適当なのですが、仕事論に関しては妥協しません。

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ishi : 競合他社サイト調査、お疲れさまでした。

tera : はい。

ishi : 各サイト見て回って大変だったね。

tera : 勉強になりましたが、比較すると、それほど大きな違いがありませんでした。

ishi : ふむふむ。さてここで、このようなリサーチ・調査・マーケティング作業についていい機会なので考えてみよう。

ishi : 今回の各サイト調査の目的は?>tera

tera : 大まかには、リニューアルに際して、他社の動向を知ることと、盗める部分やヒントを見つけるためと、先方に我々が動いていることを知らせるためと考えています。

tera : ただ、どこまで詳細に調査検証するかのポイントが、明確に把握し切れていないまま、作業してしまいました。今も正直なところ、その勘所がよく分かっていません。

ishi : これに限らず仕事での作業は限られた時間の中でやらなければならないので、目的を満たせばそれでいいよね。なので、teraが挙げた目的が満たせているのであれば、そこが調査の完了地点だ。

tera : 今回は、目的をみんなに言って意見をもらうことをしなかったので、最初は的外れな方向に行ってしまいました。反省点です。

ishi : なるほどね。少し話を戻すと、仕事の諸作業 → その目的の把握、ここが肝心だと私は考えています。その作業自体が目的ではありません。作業をする人が、その作業はいったい何のためにやるのか、ここを明確に把握していないとだね。これがウチは弱いのではない?

tera : 私は非常に弱いです。サイト制作と同じですね。まず目的ワークフローを作ったのに分かっていなかったです。

ishi : うんうん。意識を変えてもらいたい点です。

ma : 私は、目的ありきで考えるようにはしているのですが、まだ弱いということですね……。

tera : 今回の調査の件で「オレこのままじゃちょっとヤバいな」と危機感を感じました。

ishi : その危機感は大切。目的を達成するための諸作業です。そこを忘れずに。

ma : はい。

tera : 何とかしなければならないと思って、作り直すに当たって、何度も資料を読み返し、nagaにしつこく尋ねました。ちょうど今が意識を変える良い機会だと思っています。

ishi : 努力はしているんだね。頼りにしています。

tera : 結果が伴っていないのですが……。

ishi : 結果を出すための努力なので、結果を出しましょう。結果が出せた努力は認められるし美しいが、そうでなければムダです。ムダは程良くあってもいいのですが、ムダばかりあるチームは生き残れません。結果を出すことにどん欲になってください。それが仕事です。

ishi : さて、では今回の調査の目的だ。teraが挙げた目的は、当たっているようでちょっと違います。調査の目的は、「俺はわかったぜ!」となることです。併せて、「奴はわかったんだな!」とまわりに認識させることです。調べて得たデータは、その根拠です。データを並べて整理するところで終わっているのが、teraの作業。

ishi : 現各社サイトは、どのようになっていて、なにが良くてなにが要改善であるのか。各社横並びで実装していることはなにか。独自にやっていて要チェックなことはなにか。他業界でやっていることで応用できることで実際やっていることはあるか、ないか。それらのリポートが調査報告書にはまず必要だよね。「わかって」「それを書くための」調査だ。

ishi :報告書のテクニカルな話をすると、「ここが良い・工夫されている」というリストアップした各項目は、その箇所のダンプがあると、報告書見る人が一目瞭然だね。同様に、「これダメっしょ」という部分もリストアップして視覚的に明示されていると、なにが悪いのかがよくわかるよね。

ishi :これらをすることにより、現行の傾向に対する認識を、報告書見る人と共有できるよね。

tera : 共有! その観点も抜けていました。

ma : 社内でもプレゼンなんですね。

ishi : 「俺はわかったぜ!」となることです。併せて「奴はわかったんだな!」とまわりに認識させる。まわりに「奴はこの事案についてしっかり調査し、なにをどのようにすべきか、見解を持っている」と認識させなければならない。ウチは言葉足らず・舌足らずです。

tera : 自分も分かったと同時に他人にも分からせる。コミュニケーション。きっと分かっているだろうでは駄目なのですね。

ishi : 事務所の鉄則『~だろう ではなく ~かもしれない』で。話を戻すと、報告書はそれらリポートとともに、ゆえに、なにをどうすると良いと考えるか、その見解をまとめなければならないよね。「それで?」「だからどうしたらいいと思うの?」ここを言えるようになるのが調査の目的だ。これを言えるようになっているのが、調査に時間を費やした人の職責です。今、teraは、サイトを全面リニューアルデザインするにあたり、どのような留意点・ポイントがあるか「わかって」いる?

tera : わかっていません。

ishi : としたら、我々は一歩も先へ進んでいないのでは?

tera : 恥ずかしながらその通りです。

ishi : なんのために時間かけて各サイト調べてるの? て話だよね。「どこまで調査したものか……」とあったけれど、teraがわかるまでだよね。リニューアル目的・要件を踏まえて、「○○サイト、こうデザインしていくのが正解っぽいよな!」と手応え得るための調査だよね。

ishi : 「おし、teraポイント押さえたな」と報告書見る私が認識できるから、私は「アイタスは優秀なスタッフが質の高い仕事をしています!」と自信をもって社外に言ってまわれるよね。その仕事に対する正当な報酬の交渉もできるよね。そうしたいよね。「お、アイタスはリニューアルの勘所を正確に把握してきてるっぽいぞ」と報告書見るクライアントが認識すると、そこがウチの他社にリードした得点だよね。「アイタスわかってるじゃ~ん」となっていれば、そこに依頼したくなるよね。PhotoShopやIllustratorで線引く前に、HTML書く前に、サイトはできあがってるんよ。

tera : アイタスに入る前は、《売ること》を念頭に置いていませんでした。そこがアイタスに入ってのギャップなのです。最近気付きました。アイタスに入る前は《作ること》をするつもりだったのですが、現実は《売ること》だと気付きました。

ishi : ふむふむ。teraの《作ること》って、狭義での作ることでしかない。

tera : その通りです。

ishi : 《作ること》のほとんどは、PCの中にはありません。それをteraは《売ること》と書いたけど、それはちがうよ。良質な《作ること》を全うするためには、常に正確な目的意識と、その目的を満たすためのかっこわるかったり、かったるかったり、苦手だったりの作業含めて、やるべきことがあるだけです。諸作業の目的に対してどん欲に食い下がってほしいかな。

tera : 意識します。

ishi : よろしくね。頼りにしています。

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仕事をする上での、目的とコミュニケーションの大切さを学びました。

<寺島@アイタス

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コメント

こんばんは。

この記事を読むと、自分にも言われているような気がしてなりませんでした。

これをやって、とわざわざ指示をここで出されるということは、必ず目的があったんだなとつくづく思います。
そして、そこで何かしら成果を出さなければ結果も残らないということもです。

でも、アイタスでの仕事は水準が高いので、そこに追いつくのに大変だったと感じます。
その為には、いかに効率よく仕事をするか、共有するか。
出来るものはすぐやるという精神でしたよね。

知識(情報)を共有するには、その知識レベルを周りと同じくらいの水準にしていかなければできないと思います。
それが僕が苦労する原因なのかなと思いました。

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