結論から言うと、それは業者選びの段階で失敗しているからです。
企業Webサイトの『目的』を叶えるためには、Web制作会社はクライアントを『よく知り』『よく理解』しなければなりません。
Web制作会社における仕事のキモは、この『依頼主を知る』諸作業にあります。
多くのWeb制作会社は自らの業務を『デザイン』であったり『コンテンツ制作』であったり『システム開発』であったり『SEO対応』であったりと捉えています。
より具体的には『Photoshop・Illustratorの扱いに長けている』『HTML・CSS・Java Scriptばっちり』『Flashおまかせあれ』『魅力的なイラスト写真文章量産』『Movable Typeやれます!』『LAMP/LAPP開発得意』『SEO実績アリ』とかであるわけです。
残念ながら、これらの専門技術はそれのみでは意味がありません。
発注企業の皆さん、技術力のみをうたっている制作会社に依頼しても予算をムダにするだけですよ。
今、あなたがWebサイト制作を頼もうとしているその業者は、貴社のことを知ろうとしていますか?
たとえば
○「会社見学させて」とやって来る
○「既存の会社案内・製品カタログ・新聞等の掲載記事、あるだけ見せて」と要求してくる
○一見Webサイトに無関係と思われる質問をあれこれしてくる
○貴社の製品・商品・サービスを使ってみている・買ってみている・利用してみている
○貴社の業界について質問してくる・勉強している
○貴社製品について開発秘話を聞きたがる
○貴社のこれからについて、経営レベルの話を聞きたがる
○貴社トップと会いたがる
○現場の人と会いたがる。調子に乗って「ちょっとそれやらせてくれませんか?」とか言ってくる
○「一度メシでも・飲み会でも」と言ってくる
といった類のアプローチがありますか?
このような『依頼主を理解するための諸作業』をしない制作会社に貴社のWebサイトを作らせても、思い願っていたようなものにはなりません。
同様に、Webサイト制作の技術力がプアなのにも関わらず、コンサルティング的な言動ばかり鼻につく勘違い系も要注意です。
それだけではダメですが、上質なWebサイト制作に欠かせない専門技術が不要とは言ってませんので誤解無きよう。
どちらのタイプも、自分たちのできること・得意なこと・やりたいことに興味が偏っており、自分たちの技術を買って欲しいだけです。
依頼主への関心に乏しいわけですね。
○「当社は高い技術力で云々」。で、依頼主の研究をしない制作会社
○ホームページビルダーしか使えない。けれど、丹念に取材する制作会社
どちらに頼むべきかは明確。後者です。当社アイタスも、前者にならないよう気をつけたいと思っております。
貴社ではそういうところへ依頼していますか?
併せて、以下のファクターも失敗を招く要因です。
○発注側の極度な知識不足・経験不足
Web制作・Webプロデュース・Webディレクション・SEO・SEM・ビジネスブログあたりの類書を数冊。自分でやれるようになるためではなく「ネット施策、Webサイト制作・運用とはどのようなものなのか」を知るために。
サイトを見て回る・使ってみる・注文してみる・問い合わせてみる・ブログにコメントを入れてみる。
○予算不足
「制作会社に自社を理解してもらうためのコスト」
「イニシャルコスト」ex.社用車購入費用(購入決定までのコスト・車両代・諸費用・etc...)
「ランニングコスト」ex.燃料代・消耗品費・整備代・保険代・車検費用・税金・運転手人件費・etc...
「カイゼンコスト」
○時間の不足
企業Webサイトの開発には少なくとも数ヶ月かかります。
○マインドの不足
□制作会社を下に見ている。業者扱い
□納期を目前に控え徹夜突貫作業中の制作会社に手みやげもって陣中見舞いに行ったことなんて皆無
□なにかあれば呼びつける。制作会社側へ足を運んだことは無い
□制作会社にお礼を言わない。感謝していない
□こっちはお金払ってるんだから気質
□とにかくディスカウント強要
□とにかく納期短縮強要
□とにかく「仕事とは関係無いんだけどこれ教えて」攻撃
□「コンペやるんで参加よろしく。フィ? なにそれ」的悪癖踏襲
□「まずは見積もりを。えええええええ見積もりにお金取るのおおおおお??????」的不勉強
□「RFP? なにそれ?」的不勉強
□「制作会社は御社だけではありませんし」的モチベーション急降下発言
□「イシカワさんもそろそろゴルフやらなきゃ〜」ってやらないから!
□「ままま、そういわずイシカワさんも一曲♪」ってカラオケ歌いません!
□「そんなにあれこれうるさいなら他社に頼む」のはむしろ望むところであったりする言わないけど
□こちらは真剣に打ち合わせしているつもりなのですが貴社ご担当におかれましては過去一度たりともメモを取ったことさえないのは人外の記憶力をお持ちという理解でよろしいか
レ点ついた項目が多いのは危険な兆候です。
あなたが「ギョーシャ」と見ている限り、ビジネスパートナー、スペシャリストが持つ本来の力を引き出せません。
よくB2Bはイコールパートナーの意識が云々と理想論を語る経営者がいますが、命かけて実践しているところはあまりお見かけしません。大変だもの。
小社アイタスは、フツーにこの意識で依頼主と接しています。
理解ある依頼主にあらためて感謝いたします。
ひるがえって、私たちが依頼主の立場になるとき、知らずしらずに傲慢な態度になっていないか、(お金を出す側とは言え)なにかを他人に頼む・お願いする側の謙虚な姿勢を忘れていないか、これからも意識していきたいと考えています。
<石川@アイタス>
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