2007年5月 8日(火)

19+17

代表 石川
こんにちは。石川です。

制作やってる他社さんの仕事環境をたまに拝見する機会があります。なかにはすべてのモニタがビシッと統一されていて、オフィスの見栄えは大変よろしいのですが、制作環境としてはどうなんだろうと疑問を持ちながらも「うひょー、カッコイイですねぇ」とかお世辞言って気に入られようとしています。

腹黒いですかそうですか。

アイタスの場合、伝統的に表示環境はできるだけ多様性を持たせるようにしています。


音楽だと、レコーディングスタジオには業界標準のモニタ(スピーカー)があります(のはず)。更に、さまざまな再生環境でも主旋律(つかその曲の雰囲気)が最低限聞こえるように、各楽器の音量バランスや音質を調整します(のはず)。

音楽を楽しむシチュエーションは立派なオーディオルームだけではないからですね。ラジオが強かった時代には、ラジオで聞くとナイスなミキシングをしていた(はず)です。


とまぁ「さまざまな再生環境」が前提となっている業界では、その「さまざまさ」に対してのケアが制作環境・制作フロー上に常識としてあるのですが、Webサイト制作では、そういう意識をしているところと、まるっきり無意識なところと両方あるようです。

アイタスは前者となるよう、常に意識しています。


意図的に多様なモニタを使っています

今もこんな感じです。CRTが無くなってしまいました。時代ですね。


液晶モニタのドットピッチ比較をある資料で見てみると

【文字の大きさ=ドットピッチ】
モニタサイズ   解像度      ドットピッチ
12.1インチ 1024x768(XGA)  0.24mm
15インチ  1024x768(XGA)  0.297mm
16インチ  1280x1024(SXGA) 0.248mm
17インチ  1280x1024(SXGA) 0.264mm ★Windows標準解像度
18.1インチ 1280x1024(SXGA) 0.2805mm
19インチ  1280x1024(SXGA) 0.294mm
20.1インチ 1600x1200(UXGA) 0.255mm
21.3インチ 1600x1200(UXGA) 0.270mm

とのこと。


CRTから液晶への移行時期に、当社では17インチ・19インチ・20インチを導入してみました。17インチはマルチモニタでのサブ、19と20はそれぞれ

○ドットピッチ大きいほう(19インチ)がデザインするとき良いかも?

○それとも作業領域広いほう(20インチ)が良い?

といった検証項目があったからです。

わたし自身は13インチモニタ(640×480)でIllustratorもクオークもPhotoshopも使ってましたし、モノクロ二値のモニタでカラーチャート見ながらIllustratorのオブジェクトに色付けてましたから、今の制作環境をどのように整備すべきか、自分の経験則をもとに判断しようとすると大ハズレしそうで。思えば一世紀前の話ですし。


さて、しばらく使ってみた結果、デザイン業務には20インチより19インチのほうが良いかもというのが当社の今のところの結論です。

制作スタッフは基本、デュアルディスプレイとしているので、作業領域は19インチ+17インチで必要充分、と。

19と17のドットピッチの差が、表示確認上はもとより、デザイン作業時にもなにかと生きてきます。


机上の数値計算となりますが、たとえばこのバナー画像のヨコ幅は

17インチでは 165ピクセル × 0.264mm = 43.56mm

19インチでは 165ピクセル × 0.294mm = 48.51mm

なんと5ミリも違うとですよ。

また、あまり言いたくないのですが、デザイン上のちょっと恥ずかしいノウハウとして「実際の使用サイズよりちょっと大きめにデザインして、完成後、実寸に縮小する」といったものがあります。デザインが引き締まるんですね。

19インチでデザインして、17インチで見てもらうと、その縮小率は89.8%。

これはなかなかに程良い縮小率で、ちょっとしたアラが目立たなくなります。


○デザインをちょっと引き締められる

○17と19のドットピッチの差異(≒実際のモノの見えかたのちがい)を手元で確認できる

といったメリットを鑑みて、制作スタッフのモニタは

19インチ+17インチのデュアルディスプレイ

が、しばらく基本かなーと。


アイタスは数人の会社なので、当然、独立したR&D部門はありません。基礎研究を専門にするスタッフも常駐させられません。

したがいまして、普段からこのような「日常的にできる検証はする」といった意識が大切だと考えております。


<石川@アイタス

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