2007年6月23日(土)

Movable Typeが優れものであることとシックス・アパートへ要望があることは別な話

こんにちは。石川です。


このエントリは書いている最中も読み直しても虚しく、かつ気持的には段々どうでもよくなってきつつあったのでボツにしようと思っていたのですが、

Movable Type 3のサポート期限での議論にみるウェブ屋としてのプロ意識というものとTBを送られてきて、内容確認した上で、これはやはり自分の見解を再度出すべきなのだろうなと考えを改めました。

上記リンク先で
そもそも、顧客への納品物に他社のプロダクトを含めるということは、そのプロダクトに対しても顧客への責任があるということです。そのため、他社のプロダクトを導入することを検討している時点で、そのプロダクトのライフサイクルを把握する必要があるのです。その上で、そのプロダクト自身の保守をどのようにするのかを決定しておく必要もあります。
と述べられています。

私もその通りだと思っています。

MTのライフサイクルについて、私は認識がとても甘かったと悔やんでいます。


今更《来年7月末までに決断しなければなりません》と言ってしまうということは、そのあたりのプロとしての作業、そしてプロ意識が足りないと言わざるを得ないでしょう。

と言われちゃうからね。


では、シックス・アパート社からのMT4発表より前の段階で

○一ヶ月ちょいで下位互換性の確認が取れていないバージョンに大きくジャンプアップする

○旧バージョン(今ビジネスに用いてるバージョン)の少なくともセキュリティパッチ等のサポートは不明(後述のもろもろではシックス・アパートから2008年7月末日までサポートを続けると最終的に確認が取れたと述べていますが、最初、シックス・アパートは「というふうにMT3と4が併存するのではなく、MT3のサポートはMT4発売時で終了となる<ゆえに、MT3は今後サポートしないわけで、可及的速やかに4へ移行してほしい>」と当社問い合わせに対して回答しており、「ホントに本当?」と当社が再度念押しした結果、前言撤回で「2008年7月末日まで<でも、現段階では確定ではないけれどといった含みを残して>」と回答している経緯があります)

といった状況を「今更」ではなく「事前に」把握するためには、どのような方法があったのでしょうか。

シックス・アパート社以外の者が、MTのライフサイクルを察知して「来年7月末までに」というリミットを、「今更」ではなく、いつ、どのように把握可能だったのか、プロ意識が足りない私としては、ぜひ引用元のかたに御教授いただきたい。

上記二項目について、ネット上でざっと検索した限りでは、あまり話題になっていないようなのですが、今、MT3をカスタマイズしてビジネスをしている制作会社にとって、非常に重要な点なのではないでしょうか。

これら含め、当社が薦めて依頼主にライセンスを購入してもらい(これは本質的な問題ではない)、選択してもらったMTという環境について、より事前にそのライフサイクルについて把握できる方法があったのであれば、ぜひそれを知りたいと思っています。

それとも、前述リンク先のかたは、さまざまな流れ・要因を見て「このプロダクトはこのへんのタイミングで大きく変わる」「これのライフサイクルはこう」と、プロなら「状況読め」と仰りたいのでしょうか。

一般論としてはそういう場合もありますし、私がそのように状況読むようにしている対象物もあります。

が、今回のMTに対してもそうなんでしょうか。私はそうは思っていません。いろいろな経緯の上で。

自分の読みに自信があったとしても、それはウラを取らない限り推測の域を出ないのではないでしょうか。プロだからこそ、開発元・販売元があるのであれば、そこにきちんと確認を取るのがスジだと私は考えます。

それが私のプロ意識です。


余談ですが、当社クライアントへはMTに対する見識の甘さをお詫びしました。ふだん偉そうな態度で仕事しているので、こういう事態になるのは口惜しいし、恥ずかしい。しかし、他の誰でもなく、MTいいよと薦めているのは私なので。上記リンク先のかたが指摘しているとおりの話。

だからこそ、シックス・アパートには要望が出てきます。

上記リンク先のかたのように外野は好きに言えば良いと思いますが、シックス・アパート社が「札幌のあそこが難癖つけてくる」としか認識していないのだとしたら、残念です。


私は今後もMTを薦める場面があると思っています。その上で、シックス・アパートにはこうなってほしいと要望があるわけです。

そういった話をすると、意識の低い会社呼ばわりされ、プロ意識欠如とTB打たれる。
ここはひどいインターネッツですね。

#話がややこしくなるのでコメントアウトとして述べますが、
#当社はMTのカスタマイズによる企業サイト構築の受託案件を
#しているものの、MTという製品の販売はしておりません。
#当社クライアントへの責任感であったり、シックス・アパート
#への接触であったりは、契約上のものというよりは、意識・
#道義上知らないふりはできないという思いからのほうが
#成分としては多いのです。


以上、付け足しで書いたもので、以下、前々から書いていたものとなります。語調文体等変わっていたらご容赦を。


Movable Type 4発表で改めて感じるシックス・アパート社への不信というエントリに対して少し反応いただきました。

実は、当ブログにトラックバックが打たれて、そのTB先へ飛んでいろいろ考えさせられたり、異なる視点からの考察に触れたりできたのは、たぶん初めてなのではないかと思います。

ソーシャルブックマークも見たりね。

普段はほとんどしない行動ができ、なるほどネットでは今こういうふうに意見のやり取りが行われているのかと良い経験が得られました。

当社クライアントは「えー、アイタス石川なんて、ネットでそういうことばかりしているんじゃないの?」といったイメージをお持ちかもしれませんが、意外とそうでは無いんですよ。


さて、MT4発表に伴う私のエントリについては、シックス・アパート社への批判的な内容になることもあり、シックス・アパート社サイトにて掲載された情報・出典が明らかな情報・(私が経営している会社含め)自分の実体験による事実を可能な限り調べ直した上で、いつもは推敲も無しに殴り書きのままエントリ公開とする私にしては随分と慎重に書きました。

お時間あるかたは先のエントリを再読いただけたらと思うのですが、MT4自体について大したことは触れておりません。なぜなら、MT4については現段階(より正確には先のエントリをまとめた時点)ではよくわからないもの。

リリース文を読む限り、いい感じやんとは思います。それは、このエントリでウチのスタッフが述べているとおりです。企業サイトに用いるのが楽しみなソリューションになっている(いく)のだと期待しています。


私が主に疑問視しているのは、MT自体ではなく、シックス・アパートの「事の進めかた」に対してです。

現時点(2007年6月5日のMT4発表)からさかのぼると「6A、それは無いんじゃないか」と思える行動を、シックス・アパート社はパートナー企業であるProNet会員にしています。数ヶ月前に。

「ライフサイクル把握しとけ」と指摘しているかたは、おそらくこの件はご存知ないのでしょう。知っていてなお「これ自体、製品に動きがあるサイン」と事象を読めるのだとしたら、私はそういうふうな対象として、これまでSix Apartを見てはいなかったと申し添えておきます。甘いんですかね。

上記についてここでは具体的に触れませんが、私がこのエントリを書く「不信」につながっているひとつの事実ではあります。

ぬるく甘っちょろい豆粒サイズで来年無くなってそうな田舎の制作会社のプロ意識に欠ける被害者面したDQN社長が建設的な話もせず自分の都合ばかり主張してなんでもシックス・アパートのせいにしているわけでは無いんですよ。

「嫌なら使うな」というご意見や「たぶん、この札幌の会社はMTから離れていくのでしょう」といった推測もありましたが、そういう二値で行動するのは私はちがうと思っています。

MTを評価しているし、MT4にも期待しているからこそ、シックス・アパートにはビジネスできちんとやり取りできる会社になってほしい。具体的にはこうこうこうだ。そういう話をしているつもりです。


さて、MT4発表時の当社には

○MT3で納めた案件がいくつかある

○今まさにカスタマイズ中で、来週にも納品といったタイミングのMT3案件がいくつかある

○「更新効率良くしたいのだけどー」「ではMTにしますか?」と昨日商談していて今週中にも受注する流れのMT3案件がいくつかある

といったMTがらみの動きがありました。

これら実案件において、Movable Typeはプラットフォーム以外の何ものでもありません。

「来月、MTは4になります。βでもろもろ検証してね」と言われて、私はとても納得できません。

リリース文自体、必要な情報が不足しすぎていて、なにをどう把握し、依頼主に連絡と選択肢の提示をしたものか、すぐには整理しきれませんでした。

どうにも要領を得ないので、取り急ぎ当社でシックス・アパートに確認したのが、これです。


企業サイトのCMSエンジンとしてMTを用いる場合、当社が手がける案件では

○実現したいページ生成・動作を、あれこれたくさんのプラグインを使って解決している

○「管理画面をより使いやすく」といったオーダーが結構ある

ゆえ、シックス・アパートに確認した、

Q3:サードパーティのプラグインは正常に使えるのですか?
Q5:MT4で管理画面が大幅に変更されますよね。MT3でカスタマイズしていますと、MT4にアップグレードした場合、再カスタマイズが必要になる可能性がでてくるのですか?

への回答には、現場の制作スタッフはかなり憂鬱な顔をしていました。


私は

Q2:MT3のテンプレートはMT4でもそのまま使えるのですか?

への回答が予想外のものだったので、随分と気持ちが楽になりました。

Q1の「MT3のサポート(というかセキュリティホールのバッチ当て方面)はいつまで?」についてシックス・アパート自体から確認が取れたのは、当社クライアントへ明確な説明ができるようになったので、これはこれ(ちなみに、当社クライアントからは「うーん、一年か。わかりました……」といったニュアンスで「しょうがないか。どうするか考えるね」という感じの返答を受けています)。


一連のシックス・アパートとのやり取りで、私が同社に望んでいること。要は

「もっとはっきりとわかりやすく言ってくれ」ということに尽きます。

多くの会社と共存共栄を目指す「エコシステム」をうたっているわりに

○情報の出てくるタイミングがビジネスにマッチしない

○情報の内容が不足。言語明瞭意味不明瞭な場合があり「つまり、それはこういうこと?」と都度確認しなければならない

開発陣の問題では無いんです。


この流れでもうひとつ書きますと

リリース文にある通り、Movable Type 4 日本語版 新ライセンス体系において、基本ライセンスパックには、サポートは含まれていません。

技術サポートは1年間で1万円(税抜き)。

では、MTのライセンス料とは、一体、なにに対してのフィなのか?

使用料?

では、オープンソースは?(これに関しては後述します)

ちなみに、当社にて

「改めて確認しますが、個人使用のブログでMTを使う場合も、当社がカスタマイズすると、その個人は有償なのですね?」

とシックス・アパートに確認したところ、

「Yes。個人の使用であっても、他者がインストールや設定の代行をする場合は有償」という意味の答えが返ってきています。

MTを使いたい個人がいて、でも、その個人は時間が無かったり知識・ノウハウが無かったりでインストールや設定を業者に頼まなければならない。

その場合、有償。

この個人は、使用料を払うのでは無いですよね。個人使用は無料なのだから。

無料有料および金額の多寡にこだわっているのでは無く、わかりにくいという話です。


Movable Type 4 の開発と、ベータテスト、オープンソースについて

開発チームには「楽しみにしているよ!」しか無いのですが、このエントリで明確にわかったのは

○MT4とMTオープンソースは別物

ということです。

企業のWebサイト構築に用いるCMSエンジンとして、MT4もしくはMTオープンソース(以下MTOS)を採用する選択肢があるわけですが、MT4とMTOSはなにがちがうのか、上記エントリでも明確には語られていません。

※MT4がおおよそどんなものかは見えてきますが「多くの部分は共有されることになるかと思います(上記リンク先)」なMTOSのほうがどうなるのか。

MTのラインセンスフィは、この「MTOSと共有される多くの部分」以外のなにかに対してということになります。

この「なにか」が明確にアナウンスされると、ビジネスとして扱いやすいのは言うまでもありません。


少なくとも「こういうふうにしようと考えているのだけど、どう?」と、シックス・アパートが提示し、それに対して意見を述べていくのがスマートな進めかただと私は感じるのですが、現状は、嗅覚の鋭いネット上の書き手が「こうかな? ああかな?」と推測を述べるのが先行してしまっています。

推測するのは私の守備範囲ではありませんし、他社の動きを不確か(というより不足)な情報のみで推測した上で自社の事業展開を考えていくのは、ビジネスにおける私の流儀でもありません。


先のエントリMT4発表のエントリに対してトラックバックを打っていたのですが、これを書いている時点では反映されていません。はねたのでしょう。当社の別エントリはTB反映されています。

このエントリもTB打っておきます。


先のエントリも、このエントリも、シックス・アパートにとって、非常に有益な情報と成り得るはずです。そのように役立てて欲しい、情報開示について、その時期、順番について再考する材料として欲しい。そういう気持ちで書いているのですが、不要ですか?>6A

「不信」はその原因が改善されれば、強い信頼へ変換されます。それはブログ含めコミュニケーションのセオリーですよね。ブログエンジンを開発・提供しているお膝元では、どうなのか? 単に「文句」として片づけてしまうのか、シックス・アパートがより良い会社になっていく「有益な材料」としていくのか、MTという力のある製品を通じてシックス・アパートとビジネスをしたいと考えている私は、同社の判断に祈るような気持ちで注目しています。


他にもTB打っておきます。私も考えが甘かったなと反省できましたし、改めて自己チェックする良い機会となりました。分析力とロジックに舌を巻いた記事もあったし。エントリ平文にはリンク引用が無い(立ち位置があまりにも異なりすぎていて会話ライクな引用は難しいでしょう)のですが、いいよね?


<追記 2007.6.26>

「御教授いただきたい」と振った手前『Movable Type 3のサポート期限での議論にみるウェブ屋としてのプロ意識というもの その2』で示唆いただいたことについて感謝を表明いたします。先方のエントリにてお礼をと思いましたが、コメント不可としていらっしゃるのでこちらで。

時間使っていただいてありがとうございます。クライアントへのサービスを更に良くしていくのに、多くのヒントを頂戴しました。


<石川@アイタス

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コメント

、、、石川さんの脳って、すべて前頭葉だったんですね。

久し振りに通勤ルート以外の道を通ったら、
この暑くなる季節に選挙なんですか、、、。
窓なんて、空けてられないのか。

札幌駅前通が地下通路の件で連日工事しておりまして、
選挙の頃にはダブルパンチで賑やかになりそうです。

って、とってつけたようなコメントですみません(笑)。

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