![]()
こんにちは。石川です。
先日、こんなことがありました。わたくし石川は楽器演奏を習いたくて、以前からのご縁も多少あり「ここ、札幌で音楽スクールやっていて評判も良いらしい」という会社へ連絡を入れたところ、これまでのご縁もあってのことか、そこのスクール責任者が直々に話を聞きに来てくれました。
私が「楽器習いたいです。料金教えて」と、かなりアバウトな段階で相談したのもあって、もう少し話をつめないとということらしいです。概算でいいのだから、まずは金額教えてくれたらそれで良いのですが。
以下、わたくし石川:石、先方:先。
石「あのー、これから楽器演奏をマスターして、人気者になりたいんです!」
先「それはそれは。当スクールではさまざまな楽器のレッスンをご用意しております。ご希望の楽器はおありですか?」
石「う〜ん。別に無いんですよね。音楽詳しくありませんし。私だったら、なにがいいですか? とにかく今後の私のモテっぷりは楽器演奏にかかっているんです! 専門家から見て、おすすめの楽器を提案してください!! 提案大歓迎です!!!」
先「……」
先方は帰りたくなったのでしょうけれど、私の熱意は伝わったようです。なんとかしてやろうと、さまざまにディスカッションを重ね、フワフワした私の考え(夢想という)を現実的に実施できるプランへ落とし込もうと努力してくれました。プロとして「あなた無理。もちょっと考えてからまた連絡してちょ」とは簡単に言いたくなかったのかもしれません。
で、そのディスカッション。午前10時からスタートしてああでもないこうでもないとやっていて、気づけばすでに3時間。お昼抜き。先方がんばったよ。
後に伝え聞いたところによると、先方責任者いわく「あれほど集中してかつ実りの多い初期打ち合わせは近年稀だ。13年の私のキャリアの中でもベストの部類じゃないかな」というくらいのコンサルティング内容となったので、わたくし石川は何の楽器を習えば良いのか、かなり明確に把握できました。
もやもや漠然としていた事柄がすっきりと整理できました。忙しい時期にもかかわらず、わざわざ来てもらって良かったわー。
方向性が見えてきたのは、だいたい以下のような項目でした。
○ピアノもギターもサックスもチェロも指揮も習いたいけど、予算や時間の都合もあるのだから、まずはどれかひとつに。というわけで、まずはエアギターやりましょう。
○楽器演奏ということは、少しでも楽譜読めないと。苦手でしょうけど、サポートしますからね。
○エアギターをマスターするためには、意外にも「空気を見る」という別スキルが必要。ここも勉強しなきゃね。
○レッスンは「初歩の初歩」コースから。目標はもう少し上のレベルだけれど、急がば回れで。
○石川さん、楽器のことなにもわかってないから、その他のことについてもバックアップしていくよ。目的は「エアギター弾きになる」のではなく「モテモテになる」なのだから、この目的に寄与するための「楽器習い」を総合的に考えていきましょう。
○あ、あと、エアギター買ってくださいね。電池も必要ですよ。
良質なコンサルティングでは、コンサルタントとしての知見を押しつけるだけではなく、相談者がそもそも持っている「答え」を引き出す作業をします。
相談者は「話を聞いてもらい」、「適切な合いの手」や「考えをまとめるための質問」を返してもらうことにより、自分の中で整理できていなかった方向性や取捨選択の決断が行えるようになっていきます。
優れたコンサルタントと会話をすると、相談者の思考が活性化され、新たなアイディア・新たな観点・新たな解決策を「相談者自身が見いだし」ます。
見たくなかった事項・考えたくなかった事項も避けられなくなります。結果「この部分、めんどうだけどやっぱりやるしかないのか。よし、しょうがないからがんばろう」と観念します。
それがコンサルタントのちから。
ツービートとしてのビートたけしにきよしが不可欠だったように、田中が絶妙のタイミングでつっこむからこそ太田の意味不明発言が笑いに昇華されるように、うなづくだけ、「ちげーよッ」と言うだけなのに、とても重要な役割を担っているわけです。
後日、わたくし石川は、私にとってベストな楽器スクールを選択したかったので、件のスクール含め、数社に以下の再見積依頼文書を送りました。
1.エアギター講座を習います。
2.空気読む講座も習わなければならないので、おすすめのカリキュラムと金額を見積に盛り込んでください。
3.その他、エアギター購入費・電池代など、付随してかかる費用があれば、できるだけすべて網羅した上で見積としてまとめてください。
4.早く決めたいので、申し訳ないのですが明後日までに提出願います。
すると、上記再見積依頼書を見た件のスクール責任者がこう言ってきました。
○再見積の内容、これは当社と打ち合わせをしたからこそ見いだしたものでは? それを改めて基準として相見積を取るのはルール違反だと思うが
○当社最大のウリはこの「コンサルティング」にある。それをこのようにされては困る
○石川さんはいつもこういうことする人なの? 今回、ご縁もあって最大限のコンサルティングをしたつもりだったのだけれど、あいだに入っている人も、この件は了承していますか?
なにを言っているのでしょうかね。ギョーシャのくせに。カネ出すのはこっちです。
再見積要件としてまとまった項目にしたって、よくよく見れば「そりゃそうだ」という、ごくあたりまえのもの。件の責任者でなければ提案できないような独創性が認められる内容ではありません。
そもそも、わたくし石川だって相談前から「やっぱいろいろ考えたらまずはエアギターかな」とは思っていたことなんです。
たかが音楽スクール風情が、なにをえらそうに言っているのでしょうか? かんちがいも甚だしい。こちらは客です。
わたくし石川は、これまでもなにか買ったり申し込んだりする場合、その分野の詳しい人に相談して、製品や注文内容を絞りこんできました。
そして、それをどこで調達するか、見積を数社から取り、きちんと見比べて判断してきました。
それが消費行動としての賢い在りかたというものです。
私は断じてまちがっていませんよ。おかしな言いがかりをつけてきているのは業者のほうです。まったく、変なところに相談してしまいました。
移行前の旧記事は営業日報(ココログ)をご覧ください。