Web活用備忘録

当社求人へご応募いただくかたへの熱烈メッセージ

2005 年 8 月 25 日

このエントリは旧アイタスサイト記事の再掲となります。
※初出:2005年8月25日

以下、採用する側の見解なので求職者にとっては納得いかない話もあるかと思いますが、読んで損はさせません。

当社の採用プロセスは

1.書類選考

2.面接

が基本パターンとなります。実は、書類選考で採用可否はほとんど決まってしまいます。一部、書類では×なのだけれど、もしかすると面談でフォローできるところがあるかも(と思考するのは、当社が「落とす」のではなく「採用する」観点で応募者お一人おひとりの「良い点・持ち味」を見つけようとしているからです)と面接をお願いする場合がありますが、書類でダメだった人が面接で逆転勝利することは非常に稀です。
当社が指定している送付書類は

1.履歴書
2.職務経歴書
3.自己PRツール

となっています。

1.2.は、よくある「履歴書の書きかた・職務経歴書の書きかた」等の情報に照らし合わせて不備はありませんでしょうか?

基本中の基本ですが、不備のある書類をお送りいただく応募者が少なくありません。

しっかりとした履歴書を送る実務上の意味はありません。これは「礼儀」なのです。

3.の自己PRツール、これが重要です。研究してください。

「自己PRツール」と言うと、とかく「私はこうこうこうです」といったご自身のアピールに終始される応募者がいらっしゃいます。しかし、これでは100点満点中の50点です。

実は、採用側は応募者のスキルやこれまでの経験自体には、なんとほとんど興味がありません。

「この人を採用すると、こうこうこういうようなメリットがあるかもしれない。なぜならこれこれのスキルがあって、前職であのような実績があるのだから」。メリットを裏付ける材料を探して(あげて)いるのです。

商品(応募者)の機能・スペック・ブランドその他だけ訴求しても、モノが売れない時代になっています。その商品を買うと、購入者(当社)がどのような恩恵を得られるのか。この購入後の「絵」をどれだけ具体的にイメージさせられるかがポイントです。

「自己PRツール」というものの文脈は

「御社はぜひ私を採用しなければならない。なぜなら、私を採用するとこうこうこういう具合にとっても良いことがあるからだ。その根拠として、私はこれこれのスキルを持っており、前職ではあれあれあのような実績を上げてきている」

という流れになっていないと、購入者に届きません。

当社向けにカスタマイズしていただくのであれば

「アイタスはこういう点が強く、ああいう点が弱い。私を採用すると、この点はこのように更に強化でき、あの点はこうして補強できる。さすればアイタスは現時点と比べてこのようになる。それが実現できる根拠として……」

となっていると三顧の礼をもってしてもぜひ採用したいと考えます。

落とす相手(当社)を研究するのは、他社より容易です。当社Webサイトもこのブログも、手がかり満載だと思います。

更に下調べに万全を期すタイプの応募者なら「全力投球した応募書類を提出したいので、その前に貴社へ一度訪問したい」とアプローチするのではないでしょうか。

こんなことしたらダメ? そんなことマニュアルに書いてない? 当社としては忙しいので当然とても迷惑です。さて、どうしますか?

クリエイティブ職の場合、自己PRの材料として作品をお送りいただきます。お送りいただくだけでは非常に弱いです。

作品にどんどん書き込みを入れて、「ここはこういうふうに工夫した」「この部分、クライアントのウケが良かった」「あらためて見るとここはもっとやりようがあったかもしれない。今ならこういうふうにする」といった作品の解説をして欲しいのです。

特に、実務上の作品にはさまざまな制約があったはずです。この点を説明していただかないと、実際にどのような実力をお持ちなのか、判断に迷うケースがあります。コピーを取り、書き込みでいっぱいの作品をお送りください。それがクリエイティブなやりかたです。

経験が無いかた、実績が無いかたはどのように戦えるのでしょうか? 「経験はありませんが、一所懸命がんばります!」では採用できません。上記諸々をご自身の状況にアレンジし、経験者に負けない魅力的な書類を作ることは難しい作業ですが不可能ではありません。

これら書類をご用意いただき、封筒に収めて投函するまで、まだまだできることがあります。「お、この人ヤルナ」と思わせる人は、封筒を開ける前から差別化を図っています。封筒を開いた後も書類を拝見する前から「うんうんそうだよね。いいね」と好印象を与えることも可能です。なにか思い当たることはありませんか?

さて、面接です。面接では緊張しないでね。

長々と書いてしまいましたが、これらは特別なことではなく、その会社に本気で就職するつもりであれば、誰もができる内容です。当社としては、これから当社求人へご応募いただくかたが後悔しないよう、全力を尽くした結果の書類をお送りいただくのを切に望む次第です。

私個人としては、このような当然すべきことは歯を食いしばってでもやれて、かつ、私と一緒に着ぐるみ着て打ち合わせに出かけられるような、どこか壊れている人が仲間になってくれたら最高です。

私以外のスタッフからは猛反対食らうでしょうけど……。

<2008/09/27追記>
当社主業務である「ホームページづくり」は、広義では「書類づくり」の仕事です。したがって、書類作成能力の一端が現れる応募書類のできを少なからず重視しています。あと、最近は壊れている人は採用しなくなりました。壊れているだけというケースが多いので。

<石川@アイタス

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