起きてー！　眠っちゃだめー！

Web活用備忘録

2008 年 5 月 28 日

前世紀の話で恐縮です。

私は勤め人時代に月刊バイク雑誌の編集をやっていました。夏になるとヤマハ・ホンダなどのメーカー販社が一泊くらいのキャンプイベントを行うのが恒例となっており、それの撮影・取材をしにあの日あの時あの場所で私は洞爺湖畔へ取材カー（フォード・フェスティバちゃん。キャンバストップで開放感抜群）を走らせていました。

まだ一人前ではない私の動きが懸念され、この取材は私ともう一人のスタッフによる二名体制で行いました。この同僚は女性だったのですが、ふと今振り返ると取材先の宿は一室しか取れなくて、当時の編集部はどういう考えだったのかさっぱり思い出せないものの、結局、私はキャンバストップのすき間からなのか車中に進入してきた蚊に悩まされながら、フェスティバにて洞爺での一夜を過ごしたのでした。

が、それは本稿では余談です。

当日、取材地である洞爺へ向かうフェスティバ。同行者が女性だったのもあり、かっこつけの私がハンドルを握っていました。さまざまな条件が重なって寝不足であった私は、日中の陽気も手伝ってか、ごめん。なんだかちょっと眠たくなってきたよやばいかなこれと思っていましたが眠気に押されて思考も鈍りクルマを止めて車外の空気を吸うなりのカイゼンアクションも起こせないまま時々首かっくんとかなりながらワインディングを走り続けてしまっていました。とてとてカーブを曲がり続けるフェスティバ・キャンバストップ。

同行者もたぶん同じようにうつらうつらしていたのだと思います。あやうし。ライダーたちの楽しい夏のイベントにスピンアウト的悲報が。関係者一同、残念な気持ちでいっぱいです。バイクとクルマの出版社なので、これねぇ、ちょっと洒落にならないんだよねぇ的嫌味が事後出ないとも限らない困ったシチュエーションだ！　起きてー！　眠っちゃだめー！

まぁ、結局のところカーブのひとつでコースアウトしかけたのが幸い（ん？）し、その後両名ばっちり目が覚めて無事洞爺湖畔着、取材業務は滞りなく敢行されたのでした。洞爺に着くまで車中はシーンとしてたけどさ。

このように死線をくぐり抜けてきた私だから後進に伝えたい。

「ボクは私は、まだまだ若いので徹夜くらいへっちゃらです」というあなた、眠気の一歩先は湖畔へダイブだ。

○眠気には　机をはなれて　軽運動

○頼れない　隣のそいつも　首かっくん

○その地紋　も一度よく見ろ　よだれだよ

心に刻み込んで欲しい。

＜石川＠アイタス＞