2005年6月17日(金)

ねーねー、ワクワク感が投資の決め手じゃないの? ねーったらねー。

小さなカイシャとしての大きな決断て、たとえば新たに人を採用するときとか、それなりな金額の設備購入時とか、はたまたテナント選びもまさにそうだと思います。


「この人はあの分野の経験があってこういうスキルがあるから、うちのサービスのあれを強化できるな。いや〜ん、またお客から喜ばれちゃう〜」。

「ヤバイ。今どきのPCってこんなに処理速度上がってるのか……。作業効率良くなっちゃう」。

「この新しいオフィスなら○○が近いから△△なんて展開がアリだし、□□ができるから××も試せるなうんうん」。

とかとか、新たな構想(妄想?)がどれだけ沸き上がってくるのか、ここが私にとってはとても大切です。ワクワクできるかどうかって、数字では表せない大きな原動力、成功要因だと思います。


それゆえに、人選も移転先選びも、ちょっとまわりのみんなが引くくらいに悩みます。迷います。人も貸事務所も魅力はさまざま。それぞれ異なるベクトルの中からどの「可能性」をあきらめ、どの「可能性」に賭けるか決めなければなりません。

可能性の勝率・倍率を冷徹に数値で見定めつつ、結局は天啓に従う面があったりもして。


とはいえ、ひとつの典型的なパターンで考えると、飲食店の出店を賃料の安さで選ぶのは愚策ですよね。人通りが少なく商売に向いていない場所は、それゆえに安くなっている。もともと商売がうまくいかない立地条件だから安くしないと借り手がつかない。

で、安さで選んで客が来なくて数ヶ月で店じまい。次の「安いからここ」という選択基準しかもっていない借り手が同じ轍を踏む、と。まさに安物買いのゼニ失い。ビジネスのセンスが無いから退場。


一方、飲食店には絶好の立地物件。当然賃料は比較的高くなっているけれど、勝率を求め、最初から見えている負けの要素を排してこういう物件を選択できる人は残る、と。

金額の問題では無いんですよね。成功するつもりなのかどうか。勝つ気が無いから「安いほうが良い」になっちゃう。


さぁ、イシカワ講師はなにを言わんとしているか。

「Webサイト制作も同じですよ」。

「アイタスと取り引きすると、あそこはこうこうこうだから、こういう展開が期待できるし、こうこうこういう相談もしていきたい」。

といった前向きな理由でおつき合いが始まるといいですよね。


「他社より安かったからアイタスにしたー」「よそより高かったからアイタスにしなかったー」とお聞きすると、「ああ、この人は日用品の『消費』とビジネスの『投資』が同じ感覚なんだなー」と私は受け取ってしまいます。


札幌市その他の官の仕事ではほぼ無くなりました(当社は札幌市の指定業者になっております。ただ、思うところあって官の仕事に今は積極的ではありません)が、民間の案件の場合

○ホームページ作りたいんだけど
○プレゼンしてちょ

というお声がけを頂くケースがあります。ちなみに当然のごとくRFPはありません。無論、RFIもありません。なにをどうしたいのさもう。


生真面目で気の良い当社は、目的と思われるところへ到達できるリアリティのある勝率となる企画を提案しようと、まさにまじめに考えます。だって、せっかくなんだから、依頼主を勝たせてあげたい。

勝てるプランには、相応、順当、必要なコストというものがあります。
するとどうなるか、おわかりですね。


社内的にはウチが大損するわけでは無いのだし放っておこうよという意見もあります。最初からなにか外注先を下に見る感じ? なにも考えていない感ありありで請けると苦労しそうなにおいがしていたもんね、と。

でも、アイタスを見つけて依頼するところまで辿り着けた相手だからこそ、なんとかしてあげたいと思っちゃうんです。なにかのご縁なのだから。

しかしまぁ、最終的な利益をイメージできずに、その場の「安さを買う」「値引きを買う」失敗直結パターンの地場企業は、いまだに少なくないですね。悲しいけれどそれが北海道の現実です。


えーーっと、このエントリ、特定の依頼先を念頭に書いたわけではありません。たまたま移転先選定で「投資ってなんじゃろ?」とカネを出す側として考える場面があったので、サイト制作に置き換えて論じてみました。「これってウチのこと?」と感じたかたは気のせいです。

でも、各自思い当たることが無いか、よく考えましょうね。


<石川@アイタス


企業ホームページ活性化のデファクトスタンダード『Movable Type』(MT)を用いたカスタマイズサービス

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→MTカスタマイズQ&A
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